財形貯蓄以外の老後の備えについてのご相談

いつも住まいスタジアムをご利用いただきありがとうございます。

先日、「ライフプランを自分で作成したのだが、老後の資金がマイナスとなってしまう。客観的な視点からもっと良いプラン建てが出来ないか確認してほしい」というお客様がいらっしゃいました。

 

相談に来られるみなさんがライフプランにおいて心配なさるポイントは、働いている期間の収入だけでなく、老後は貯蓄と年金で大丈夫だろうかという点です。
今回はそんな老後に関するお話です。

 

今回のお客様は財形貯蓄をされていました。財形貯蓄とは、設定した一定の金額を、毎月給与などから天引きの形で貯蓄するものです。これの利点とすると、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は元利合計550万円までは非課税となることがあげられます。しかし、それ以上の金額を貯蓄する場合は課税されてしまうということでもあるのです。また、現在財形貯蓄の利率はマイナス金利の影響もあり非常に低く設定されており、増やすということについては、効果が薄くなってしまっております。

財形貯蓄以外に「増やす」ことを念頭に入れるとさまざまな選択肢がとりえます。一例を挙げますと

  1. 株式投資
  2. 投資信託
  3. 外貨建て貯金
  4. 外貨建て年金(保険)
  5. 不動産投資
  6. 個人年金(保険)
  7. 変額年金

などです。上記以外にも選択肢はあります。

こうした「増やす」を念頭においた運用案をご提示させていただいた上で、メリットデメリットをご紹介させていただきました。

お客様の考えにマッチしたのが「財形で預ける金額を減らし、その減少分を個人年金に預け入れる」という方法です。これによって個人年金が支給される時に利息分がつき、かつ保険料控除を適用することが可能です。
また。現在超低金利下にある円で貯蓄したり保険に加入するよりも、金利が高いドルを活用した方が、利息が多くつきます。
今回は老後の貯蓄を増やすということがメインだったため、米国ドル建て終身保険をお選びになられました。

もちろん外貨を使う以上リスクもあります。2大リスクは

  1. 為替リスク(加入時点より極端に円高に触れてしまう)
  2. カントリーリスク(戦争や社会的混乱により投資資産の回収が困難になる)

となりますが、新興国通貨と違い、ドルでしたらカントリーリスクは相対的に少なくなります。

お客様が保険に入られる時には、保険会社の営業の対面時に私どもFPも同席をさせていただき、きちんとリスク説明が行われたことや希望通りの金額、商品であることの確認をしました。
金融商品の購入時の同行サービスはとても喜んでいただけるサービスとなっております。

平均寿命がのびているといわれる中、老後の生活を豊かにおくることができるのかと不安をお持ちの方も、老後なんて先のことはまだいいやとお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし、未来のご自分のためにも今から考えて対策をしていくことをおすすめいたします。

現段階の状況から、今後続く人生の設計まで、お客様の老後のプラン作成を私どもがお手伝いさせていただきます。

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